ウェルネスプログラム

ゴルフリトリートの『ウェルネスプログラム』は専門のトレーナーが「エクササイズ」と「呼吸法」を組み合わせて体の回復機能を高めます。

「休息」と「集中」によってパフォーマンスを上げる

『ウェルネスプログラム』

高まる休息の重要性


近年では特に人々の健康志向が高まっています。その背景にあるのは平均寿命の向上により労働寿命が延び、従来よりも長い期間にわたり職場やコミュニティにおいて本来のパフォーマンスを発揮することが求められていることと同時に、テクノロジーの進化に代表される急激な社会変化ハイパーチェンジエイジ(急激的変化時代)では、新たな知識や能力を身につけるための長期的なやる気の維持、それらを可能にする心身の健康維持を同時に行っていかなくてはならないのです。

一方で、仕事、家庭の両立に加え、新たな知識や能力の獲得、そのための健康維持をするための運動と、多くの「やるべきこと」に追われ、疲労やストレスを溜めている方が増えているのも事実です。日中は懸命に働き、仕事終わりにジムに通い、寝る前に本を読み、週末は習い事や家庭サービスをおこなう生活を送る方は珍しくありません。
その結果、昨日まで継続していたことがある時から疲れていて出来なくなったり、新しいことをやる気が起きない、本来のパフォーマンスが発揮できない、という頑張ったがための悪循環が生まれてしまいます。
私たちは自分を成長させることと同時に、自分の健康を維持し、休息を効率よく取り入れることが求められているのです。

ストレスや疲労が及ぼす影響


私たちは、日々の生活で無意識に様々なストレスに晒されています。
気温の変化、騒音や振動、仕事の忙しさ、挫折やトラブル、人間関係、睡眠不足や病気、など日常生活で受ける疲労の原因やストレスは避けて通ることができません。そして私たちの身体は、こうした疲労やストレスに耐えるために様々な機能を備えています。外部からのストレスに対応するための自律神経が脈拍、体温、血圧などをコントロールしたり、筋の緊張や血流やホルモンの分泌を促しています。

特に回復系をつかさどる副交感神経は、大脳の視床下部から神経伝達物質であるホルモンを分泌させることでコントロールされていますが、こうした疲労やストレスに対抗するための活動も、ストレスが過剰になったり、ストレスを受け続ける状態が長く続くと、「疲弊期」と呼ばれる対抗力が弱まってしまう状態に入ります。免疫機能が低下して風邪を引きやすくなる、下痢や便秘が続く、肌の色が暗くなる、睡眠が浅い、脈が速い、疲れが抜けない、などの初期症状が現れると、その後も徐々に身体の回復機能が失われ、様々な身体的不調の原因になります。

風邪をひいたり怪我をしていると運動やトレーニングがおろそかになるのと同じで、心や脳が疲れている状態で高いパフォーマンスを発揮したり、新しいことに取り組む意欲を持つことは出来ません。
このように疲労やストレスは、身体的健康だけではなく、社会的健康(やる気の低下やコミュニティへの参加意欲の低下)などを及ぼし、QOL(Quality of life=生活の質)にも影響が及ぼします。

休息の方法


心身の健康や社会的な健康を維持するためにも、休息の重要性を認識できても、実際に効果的な休息をどのようにとって良いのかは人それぞれです。
ゴルフリトリートの『ウェルネスプログラム』ではカウンセリングやHRの測定によって最適なメニューを提案しています。

健康状態の把握

休息の方法を判断するにはまず健康状態の把握から始まります。
例えば、ストレスが疲労が長期間続き身体に偏重をきたしている場合は、医師による診断や治療や安静が必要です。
しかし軽い疲労感や倦怠感であれば、回復プログラムを行うことで効果が発揮させると思いますし、今は心身ともに健康だが日常的にストレスが多く今後の予防が必要な状態であれば、ストレッチやリラグゼーションを組み合わせたプログラムが合います。
また心身ともに健康で、自身のパフォーマンスやモチベーションの向上を求める方であれば、フィットネスやメディテーションプログラムを用いていくのも良いでしょう。
ゴルフリトリートの休息プログラムではカウンセリングや心拍数のデータをもとに最適なプログラムを提案します。

趣味や嗜好

ストレスの解消には様々な方法があります。
“気分転換”という言葉があるように、音楽を聴く、運動をする、映画や本を観る、いい香りを嗅ぐ、などによっても脳の休息をはかることができます。これは嗅覚や視覚などの感覚機能が脳に刺激を与えるからですが、自分の好みに合わせて「脳と身体には相互関係」を利用した休息プログラムを入れることは効果的です。

自分が好きなことをしたり、好きな香りや景色に囲まれたり、心地よい感じる空間に身を置くことで、脳の疲労を取り除くことができます。
中でもゴルフは非日常的な空間で、風や太陽を感じ、軽い歩行運動が入ることで休息に適したスポーツと言われています。

呼吸やエクササイズ

脳の栄養素は主に糖質と酸素ですが、酸素は呼吸によって供給されています。
食べ物や水分は数日食べなくても生きていられますが、呼吸は5分も止めていられませんが、これを意識的に行なっている人は少ないです。

疲労やストレスが高まると、緊張状態を察しした脳は、対抗するために血管を収縮させ呼吸を早めます。瞳孔を散大し,心臓血管系を促進し,体が活発に動ける状態を作ります。一方で前述したように、活動機能が活発な状態では回復系機能の活動を低下させます。ゆっくりと大きな呼吸は、脳と体の相互作用を利用することで、脳に休息の指令を与え、回復系機能の活動を活発化させます。専門家の指導による深い呼吸法を身につければ、頭がスッキリすることが体感できるはずです。

また呼吸の効率を高めるためには、身体の柔軟性や姿勢の維持が効果的です。
ゴルフリトリートのエクササイズプログラムは、ストレッチや軽い運動により筋肉を弛緩させて緊張を解きほぐし、呼吸に適した姿勢を作ることで休息の効果を高めます。

最適なプログラムは人によって変わります。ゴルフリトリートでは休息を目的にする方から、能力の向上を目指すアスリートまでカウンセリングを通して幅広い方に対応できます。

パフォーマンスと集中


さて、これまでは休息が与える健康への影響を示しながら、その必要性を書いてきましたが、最後の貢では良い休息は良いパフォーマンスを生み出すことについて説明します。

1.正しい腹圧呼吸による骨盤底筋群の安定

世界のスーパーアスリートを見ていると、お腹の上部がポコっと膨らんだ人が多いのに気づきます。
実はスーパーアスリートと呼ばれるトップパフォーマーが仰臥位(仰向け)で呼吸をするとお腹が風船のように膨らみ、平均的なアスリートよりも多くの空気を身体に取り入れていることがわかっています。
このお腹を膨らませるときに使われるのが横隔膜です。横隔膜は肺の下あたり(あばらの中)にある筋膜ですが、呼吸を吸うときに伸縮して、吐くときに弛緩します。息を吸ったときに下に下がるので、お腹に圧力がかかり、その圧力を骨盤を支える骨盤底筋群が受け止める役割を果たします(ワニブックス:勝者の呼吸法より)。
その結果、腹圧を保った状態では脊柱が安定し、体幹からつながる四肢が自由に動くことでパフォーマンスが高まると言われています。
この腹圧を利用した呼吸法はスポーツのトップカレッジ「スタンフォード大学」でもAPI呼吸法として様々なアスリートに取り入れられています(サンマーク出版:スタンフォード式 疲れない体より)。

2.メディテーションが生み出す受動的集中

上述したのは運動パフォーマンスについてでしたが、休息プログラムの一つである「メディテーション」では、スポーツやビジネスで必要な集中力を高めることができます。
メディテーションプログラムは呼吸に加えて、記憶や感情の整理を行うプログラムですが、「受動的集中」を促進する効果が認められています。人間は通常あるものに意識を向けて能動的集中を作ります。例えばゴルフであればターゲットやボール、あるいはスイング中の身体の動きに意識を配った状態がそれに当たります。受動的集中とは無意識的集中とも呼ばれますが、その名の通り無意識に集中できているという状態です。成功者の体験談に「寝食を忘れて夢中になった」「気がついたらそうなっていた」という言葉が出てきたり、スポーツ選手であれば「ボールが止まって見えた」「入る様子がビデオのうように明確に想像できた」というゾーン体験が語られることがありますが、こうした無意識的集中は自律訓練法というトレーニングによって強化できると言われています。(DAVID MACKENZIE:Visualization for golfより)

休息プログラムとして実施される「呼吸」や「メディテーション」にはリカバリーの効果だけではなく、能力を高める効果があることも認められています。

おわりに

休息には「緊張を取り除くこと」「脳を休めること」が必要だと言われています。
ゴルフリトリートは、日常を離れリラックスできる雰囲気の中で、好きなゴルフと、ウェルネスプログラムにより「心身の休息」を提供するサービスです。
そして私たちが提供するプログラムは「回復」「休息」「向上」という3つのフェーズに分けてクライアントの状態や要望に合わせて実施します。
初日に簡単なアンケートと、カウンセリングを実施しますので、自分に合ったプログラムについてはコーチにお気軽にご相談ください。
あなたの休息をサポートし、生活の質が向上することを願っています。

ゴルフコーチ・ウェルネストレーナー


大矢隆司(おおやたかし) 1980年7月15日生まれ
USGTF(合衆国ゴルフ教師連盟)ゴルフコーチ、メンタルフィットネストレーナー、ゴルフコンディショニングトレーナー
<経歴-Biography>
1995年-1998年 単身オーストラリアのHills Golf Academyへ単身ゴルフ留学
2001年 ゴルフのティーチングライセンスを取得 その後プロ、アマ通じてゴルフレッスンを行う
2005年-現在 ゴルフレッスン会社GEN-TENを設立。現在までに1万人以上の会員を獲得
2014年 MBA(経営学修士課程)修了
2018年 家族の病気をきっかけに、ゴルフを通じて社会的健康を提供する「The Golf Retreat」を開始