様々な休息の方法をご紹介。休息でパフォーマンスを発揮しましょう。

みなさんはストレスや疲労をどのように回復していますか?
睡眠をとる、自然と触れ合う、マッサージやエステを受ける、運動をする、などその方法は様々です。

実際に私たちは多くの選手やビジネスパーソンと接していますが、成功する方の多くは、リカバリーが上手いという特徴があります。
不調に気づくセンサーが敏感で早めに対応できたり、内観力(自分自身の精神状態やその動きを内面的に観察する力)が高い方は、休息を良いタイミングでバランスよく取り入れていると思います。

逆にパフォーマンスが上手く発揮できない方や、集中力が続かない方、努力を継続できない、という方は体や心にその余裕(エネルギー)が残っていないという方が多いです。

「体の疲労」と「心の疲労」

疲労には大きく分けて「体の疲労」と「心の疲労」があります。
体の疲労は倦怠感、痛みやコリ、といった具合に分かりやすく身体反応として現れます。
温める、冷やす、血流を良くして回復を促すなどして、それらの疲労感を取り除くことが出来ます。

一方の「心の疲労」は、まず疲労に気づきにくいという特徴があります。
特に日本人は我慢を美徳とする文化が根強くあり、環境的要因、社会的役割による行動意識から身に付けられてきた価値観が「心の疲労センサー」を鈍らせているとも言えます。

休息の方法

また心の疲労はどのようにリカバリーすれば良いのか?という知識が浸透していないことも特徴です。
「気分転換」や「気晴らし」という言葉がありますが、どういったものが「心の疲労」に効果があるのかを知っておくと良いでしょう。

運動


ウォーキング、ジョギング、水泳、筋トレ、ヨガなどの運動がメンタルヘルスに与える影響は多く報告されています。
有酸素運動は脳内のセロトニンの分泌量を増やしたり、無酸素運動でもドーパミンが放出されるなど、脳と神経に作用する様々な科学的なエビデンスがあります。ゴルフは歩行と瞬発的な運動を両立できるので休息向けのスポーツと言えますね。

旅行


旅行によって日常を離れることは「日常的なストレスと距離を置く」というメッセージになります。
自宅や、職場、学校、近所では、ストレスの原因(ストレッサー)に結びつく情報が目や耳から入ってきます。そうした情報を避けられる場所に身を置くことで、脳をニュートラルな状態にすることができます。
特に海や森林などは情動の処理を行う扁桃体を鎮めるのに効果的と言われています。

娯楽


快楽を追及することによるリカバリー方法です。酒を飲む、カラオケで思い切り歌う、遊園地に行く、おいしいものをお腹いっぱい食べる、ゲームやギャンブル、買い物でストレスを解消するリテールセラピーというものまであります。しかしこうした娯楽による休息は脳に刺激を与え緊張を生み出し、その後の弛緩によってリラックスしたように感じるだけで、実際には休息にならないので効果が短期的であると言われています。

温泉、マッサージ、エステなど


これらの共通点は体を弛緩させることで、身体の緊張を取り除き脳と体の相互作用によって休息を取ることです。マッサージは「ストレスホルモン」とも呼ばれるコルチゾールの低下など効果が報告されています。

呼吸や瞑想


瞑想というと宗教的で抵抗のある方も多いですが、近年では精神科医や脳科学の専門家が、その効果を科学的に報告していることで、多くの企業やビジネスマンが取り入れる代表的な休息法に発展しました。
スティーブ・ジョブズ、ビル・ゲイツ、マーク・ザッカーバーグなどの経営者から、マイケル・ジョーダン、タイガー・ウッズ、イチローといったトップアスリートまで多くの実践者がいます。

代表的な心の休息方法をご紹介してきましたが、これ以外にも「掃除や片付け」「笑う」などの効果があると言われています。

今回は様々な休息の方法をご紹介しましたが、中でも、運動、マッサージ、呼吸や瞑想は多くの科学的なエビデンスが存在している効果的な休息法と言えます。

ぜひ参考にして、心の休息を実践してみてくださいね。

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